マスクオールウィン（2021年生、母チカアレグレ）

マスクオールウィン（2021年4月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「マスク(共有馬主のイニシャルより)+全勝」。毛色は栗毛。種牡馬のドレフォン（当時8歳）と交配したチカアレグレが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2024年のフェアリーステークス(牝G3)で2着に入った他、2024年の朱鷺ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、STレーシングによって4,620万円で落札された。

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

6月4日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は482kg。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

7月8日、中4週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るラブリエストを圧倒的な末脚で半馬身差し切って未勝利戦を制した。

8月6日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月23日、中6週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したオーキッドロマンスにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアララララを3/4馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

3歳（2024年）

1月7日、中3週で迎えた6戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したイフェイオンにクビ差届かず2着となった。

4月7日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい15着に終わった。

7月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

8月24日、中4週で迎えた10戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで踏ん張ったが、バルサムノートに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい17着に終わった。