スペシャルハート（2005年生、母ラビットボール）

スペシャルハート（2005年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「特別な心」。毛色は栗毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時20歳）と交配したラビットボールが19歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は片山牧場。戦績は、中央平地27戦5勝2着6回、地方9戦0勝。主な勝ち鞍は2011年ののぞみ賞(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、片山修から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、芹沢精一によって2,152.5万円で落札された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

7月20日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したトムアウトランダーに半馬身届かず2着に敗北した。

8月2日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、勝ったサラマナザールにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

9月7日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のリリーザサンに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2009年）

1月24日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、リーズレセプションに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月15日、中2週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ケイアイスウォードにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

4月11日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のアプローズヒーローに3馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月12日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、マッドマックスにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

9月26日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（7戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた11戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったケイアイモーガンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2010年）

6月26日、約8か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

7月25日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のアンシャンレジームに1馬身3/4の差をつけてファンの支持に応えた。

10月16日、中9週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のハーティンハートに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月4日、中6週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

6歳（2011年）

4月23日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 小雨/重）に出走。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

5月22日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下ののぞみ賞（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のシャドークロスに1馬身半の差をつけて優勝

8月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

7歳（2012年）

1月14日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

3月3日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

4月29日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた24戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

8月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず7着に沈んだ。

9月9日、中1週で迎えた26戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

10月14日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

8歳（2013年）

1月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた28戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、大師オープン（川崎ダート1600m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

2月1日、中3週で迎えた29戦目は、如月特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた30戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、紅梅賞（大井ダート1200m 雪/重）に出走。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

8月20日、約6か月の休み明けで迎えた31戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、夕刊フジ葉月賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた32戦目は、ペルセウス賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた33戦目は、オクトーバー賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた34戦目は、渋谷区の妖精あいりっすん賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井忍騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた35戦目は、オープス磐梯賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井忍騎手（4戦0勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた36戦目は、ウインターイルミネーション賞（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で酒井忍騎手（5戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。