ヒカリジルコニア（1999年生、母アテンションデュー）

ヒカリジルコニア（1999年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時15歳）と交配したアテンションデューが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）中川牧場。戦績は、中央平地21戦8勝2着4回、地方2戦0勝2着1回。2004年の東京盃(G2)で2着に入った他、2005年のガーネットステークス(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水久雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

1月6日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は532kg。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のトウカイスマッシュに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

1月27日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

4月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg絞って迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に敗れた。

5月19日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に敗れた。

4歳（2003年）

7月26日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったミヤジダケに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月24日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩崎祐己騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したボタンフジを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

9月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーセンザオーに2馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

10月5日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岩崎祐己騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩崎祐己騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロイヤルダッシャーを次元の違う末脚で3/4馬身差し切ってファンの支持に応えた。

5歳（2004年）

1月12日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた12戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったニシノツルギにねじ伏せられてアタマ差の2着となった。

2月28日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のナムラジーガーに3馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

3月20日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の伊丹特別（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワンダーヴィボに1馬身3/4の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月24日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したバリオスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月16日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナムラモンスターを半馬身差し切って制した。

6月20日、中4週で迎えた17戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（6戦4勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

8月8日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のリンガスローレルを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

9月4日、中3週で迎えた19戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリンガスローレルをクビ差振り切って8勝目を奪取した。

9月29日、中3週で迎えた20戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦4勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったマイネルセレクトにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月3日、中4週で迎えた21戦目は、G1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は吉田稔騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

6歳（2005年）

1月9日、中9週で迎えた22戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。