スギノウインカム（1998年生、母シェナンドアワルツ）

スギノウインカム（1998年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時11歳）と交配したシェナンドアワルツが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）タイヘイ牧場。戦績は、中央平地14戦3勝2着1回、中央障害4戦0勝。主な勝ち鞍は2002年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、タイヘイ牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、杉山忠国によって2,100万円で落札された。

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

2月24日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のゴールデンアックスに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月11日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

3月31日、連闘で迎えた4戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1800m 雪/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

4歳（2002年）

5月3日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーワギャラクシーに2馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

6月15日、中5週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の横手特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

6月29日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったエレガントグリーンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月13日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードブリットを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月18日、中4週で迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

8月24日、連闘で迎えた10戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた11戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の塩沢特別（新潟ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は二本柳壮騎手（3戦1勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月12日、中2週で迎えた13戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦2勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

5歳（2003年）

5月10日、約6か月半の休養明けで迎えた15戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。10着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた16戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6月29日、中3週で迎えた17戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた18戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。13着に敗れた。