マルイチクエスト（2002年生、母マツキャロル）

マルイチクエスト（2002年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋探求」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のティッカネン（当時11歳）と交配したマツキャロルが18歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）マークリ牧場。戦績は、中央平地36戦4勝2着2回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2009年の西部スポニチ賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、マークリ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、小林茂行によって672万円で落札された。

湯窪幸雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

3月13日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のケイティーズギフトに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月26日、中1週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

7月2日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の南港特別（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

8月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

9月4日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

10月1日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 雨/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のダンスライアンを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

11月13日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（8戦1勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

12月11日、中3週で迎えた13戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊明特別（中京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

4歳（2006年）

1月9日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（9戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ワンダーマッハーにハナ差交わされて2着となった。

1月28日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、ゴージャスディナーに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月20日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（10戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

6月11日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の長久手特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（11戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

12月24日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

5歳（2007年）

1月21日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の背振山特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい14着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の小倉城特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

3月4日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の美濃特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（12戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

3月24日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（13戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

6歳（2008年）

1月19日、約10か月の休み明けで迎えた23戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の背振山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

3月1日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の高山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着に入った。

3月16日、中1週で迎えた26戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘魂でジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のレジェンドプレイスをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

7歳（2009年）

7月11日、約16か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の松島特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

8月15日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の西部スポニチ賞（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（14戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のアキノカウンターに2馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

9月21日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（15戦2勝）。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい18着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた30戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた31戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

12月13日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

12月26日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた33戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

8歳（2010年）

1月24日、中3週で迎えた34戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の名鉄杯（中京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

1月31日、連闘で迎えた35戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り雨/良）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた36戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

3月30日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた37戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、アクアマリンオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

4月23日、中2週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた38戦目は、吉野桜特別（名古屋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた39戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、エメラルドオープン（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた40戦目は、ムーンライトオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。