エクリリストワール（2016年生、母ビリーヴミー）

エクリリストワール（2016年4月10日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「(新しい)歴史を記す(仏)。ヨーロッパ競馬の伝統に敬意を表して」。毛色は栗毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時8歳）と交配したビリーヴミーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の初霞賞(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、鈴木剛史によって3,240万円で落札された。

田中博康厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

9月30日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/重）に出走。馬体重は502kg。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったエアジーンに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

10月21日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

3歳（2019年）

3月16日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったゴールデンウェルにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

3月30日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月29日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラインコマンダーに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサクラルーフェンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて順当に勝利した。

11月3日、中6週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4歳（2020年）

1月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスの初霞賞（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のネクストムーブに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3月7日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上3勝クラスの上総ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月4日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月5日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの北総ステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

5歳（2021年）

1月5日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの招福ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

1月23日、中2週で迎えた13戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

5月8日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの立夏ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

7月11日、中8週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの天の川ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（8戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

11月13日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの奥羽ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

11月21日、連闘で迎えた17戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの姫路ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。