フェニックスワン（2007年生、母イシノウェーブ）

フェニックスワン（2007年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「不死鳥＋馬主名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時22歳）と交配したイシノウェーブが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）大狩部牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方20戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は2012年の一般C26。

経歴

デビュー前

当歳のとき、大狩部牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

1月10日、デビュー戦は田中博康騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は422kg。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

4月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

5月1日、中3週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 雨/良）に出走。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

9月4日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

10月31日、中7週で迎えた6戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びを欠き14着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた7戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

12月31日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた8戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の鈴本君・佐合君年末記念（笠松ダート1400m 雪/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったガイーヌに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4歳（2011年）

2月4日、中4週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた9戦目は、一般C22（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のスプリングトップをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

3月3日、中3週で迎えた10戦目は、ヒヤシンス特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤友則騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4月7日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の一般C16（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤友則騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

4月27日、中2週で迎えた12戦目は、一般C18（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤友則騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、メインエンジンに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

7月27日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤友則騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

9月9日、中5週で迎えた14戦目は、あつし☆あさこ結婚記念（名古屋ダート800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤友則騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

11月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定の一般C24（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤友則騎手（7戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた16戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤友則騎手（8戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

12月29日、中1週で迎えた17戦目は、一般C23（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤友則騎手（9戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

5歳（2012年）

2月14日、中6週で迎えた18戦目は、一般C26（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で佐藤友則騎手（10戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のプリティピンクに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月1日、中1週で迎えた19戦目は、島崎和也騎手を鞍上に迎えて、桃花特別（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた20戦目は、花本正三騎手を鞍上に迎えて、一般C15（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったペガサスビビクンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4月27日、中3週で迎えた21戦目は、一般C1418a（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（11戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず4着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた22戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（12戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた23戦目は、一般C16（笠松ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤友則騎手（13戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったアオイシャトルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月15日、中2週で迎えた24戦目は、一般C13 16（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤友則騎手（14戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

7月27日、中5週で迎えた25戦目は、飛騨牛カップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤友則騎手（15戦2勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

9月14日、中6週で迎えた26戦目は、なでしこ特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は島崎和也騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

10月12日、中3週で迎えた27戦目は、丸山真一騎手を鞍上に迎えて、一般C15（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。