フジサンデルタ（2015年生、母クイーンガバナンス）

フジサンデルタ（2015年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ文字の一つ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダノンシャンティ（当時8歳）と交配したクイーンガバナンスが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）大道牧場。主な勝ち鞍は2019年の一般C3三四。

経歴

デビュー前

武市康男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2018年）

1月8日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた2戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた3戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

5月5日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

5月19日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

7月28日、中9週で迎えた7戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

9月1日、中4週で迎えた8戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

4歳（2019年）

1月3日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、藤江渉騎手を鞍上に迎えて、一般C3三四（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた10戦目は、瀧川寿希也騎手を鞍上に迎えて、きらり輝け!ジオファーム生誕記念（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったショウナンマボロシに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月28日、中3週で迎えた11戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、一般C3三四五（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4月4日、中4週で迎えた12戦目は、一般C3三四（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオグマンテに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。