ナリタヒーロー（1989年生、母スマートアロー）

ナリタヒーロー（1989年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリフアーズスペシヤル（当時9歳）と交配したスマートアローが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地12戦1勝。1991年のラジオたんぱ杯3歳ステークス(G3)で3着に入った他、1991年の萩ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

9月14日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 雨/不良）に出走。馬体重は444kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイトウレディーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月21日、連闘で迎えた2戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に敗れた。

10月19日、中3週で迎えた3戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月23日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた5戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた6戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は村本善之騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

3歳（1992年）

1月12日、中2週で迎えた7戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

2月16日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた9戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のふきのとう特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

4月26日、中6週で迎えた10戦目は、4歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（4戦0勝）。17頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた12戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。