カミノチャイム（1989年生、母チヤイムアリトル）

Kamino Chime

1989.05.01

カミノチャイム（1989年5月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のパーフライト（当時8歳）と交配したチヤイムアリトルが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は田中 哲実。戦績は、中央平地12戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1993年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

高橋英夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

3月29日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中山ダート1200m 雨/重）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月24日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた3戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、スワージェンマに交わされて1馬身差の2着となった。

11月8日、中1週で迎えた4戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4歳（1993年）

8月21日、約9か月の休養明けで迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエイシンフォーミラに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月6日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒカリノイステルンを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月19日、中1週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたオーゴンアモン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月26日、連闘で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のロングオリオンに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5歳（1994年）

3月20日、約6か月の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のアルファプリマに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

4月17日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。