グレートプリンス（1996年生、母ジエスターズライル）

グレートプリンス（1996年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時8歳）と交配したジエスターズライルが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は船越伸也。戦績は、中央平地33戦2勝2着5回、地方10戦2勝2着1回。2001年のサマースプリント(一般A)で2着に入った他、2002年の新春盃(ハンデ地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

川村禎彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

9月13日、デビュー戦は内田浩一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

9月27日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に終わった。

10月18日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

3歳（1999年）

4月24日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた4戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内田浩一騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったナイトオブローズにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月16日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったトウショウメロスに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月6日、中2週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったオースミダイモンに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

6月26日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

7月24日、中3週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったバンブーサミーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月8日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田浩一騎手（4戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のユウキフブキに3馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月28日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月3日、中1週で迎えた12戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ウィステリアバレイにハナ差交わされて2着となった。

11月7日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（7戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

4歳（2000年）

3月25日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（8戦1勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（9戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は勢いを失って13着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（10戦1勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（11戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた22戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、6着を確保した。

6月25日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

7月22日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内田浩一騎手（12戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた25戦目は、A.カデール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（13戦1勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下の青島特別（小倉芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（14戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

5歳（2001年）

1月27日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るバンダムフェザントを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って休養明け初戦をモノにした。

2月10日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

3月10日、連闘で迎えた31戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り6着に敗れた。

3月25日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は高田潤騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

4月28日、中4週で迎えた33戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた34戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、ガーベラ賞（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るチアズガッツを上がり0位の末脚でハナ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

8月1日、中9週で迎えた35戦目は、横井将人騎手を鞍上に迎えて、サマースプリント（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったユウイチホマレから1馬身半差の2着となった。

10月1日、中8週で迎えた36戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハナノキ特別（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月15日、中5週で迎えた37戦目は、ひいらぎ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横井将人騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。4着を確保した。

12月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた38戦目は、寒椿特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横井将人騎手（2戦0勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

6歳（2002年）

1月2日、中2週で迎えた39戦目は、ハンデ地方重賞の新春盃（中京(地)ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

1月14日、中1週で迎えた40戦目は、深見明宏騎手を鞍上に迎えて、ナンテン特別（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月27日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた41戦目は、熊木良介騎手を鞍上に迎えて、オリオン特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーブプロテインを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って久々の一戦を制した。

6月10日、中1週で迎えた42戦目は、水無月特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊木良介騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

7月7日、中3週で迎えた43戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、夕顔特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。