マツノセカイオー（1997年生、母サンアルル）

マツノセカイオー（1997年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時7歳）と交配したサンアルルが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤川ファーム。戦績は、地方29戦16勝2着5回。2001年の九州大賞典(地方重賞)に勝利した他、2001年の吉野ヶ里記念(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、石嶋牧場から「北海道7月特別市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

的場信弘厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（1999年）

10月11日、デビュー戦は三小田幸人騎手を鞍上に据えて、3歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた2戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三小田幸人騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシゲルヒスイを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

11月20日、中2週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた3戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で三小田幸人騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

12月4日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヒカリポッポに6馬身の差をつけて2勝目をマークした。

12月19日、中1週で迎えた5戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のボクサーに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3歳（2000年）

1月30日、中5週で迎えた6戦目は、3歳戦のかささぎ賞（佐賀ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は三小田幸人騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のボクサーに2馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

3月4日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上C1（佐賀ダート1400m 小雨/稍重）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で三小田幸人騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のキタサンドラゴンをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

3月26日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で三小田幸人騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のワラクオーに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5月9日、中5週で迎えた9戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のキンポウゲ特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったスワットフォンテンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月6日、中3週で迎えた10戦目は、3歳戦の若竹賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

10月28日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上B2（佐賀ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は吉田順治騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したテンランを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

11月12日、中1週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の佐賀菊花賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るスーパーセタリオンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて7勝目をゲットした。

12月9日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るロイヤルシャンハイを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて8勝目を掴み取った。

12月24日、中1週で迎えた14戦目は、中島記念（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田順治騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るトップゼアルを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて制した。

4歳（2001年）

1月20日、中3週で迎えた15戦目は、天山賞（佐賀ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（4戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタマノコウキに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月18日、中3週で迎えた16戦目は、天山賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田順治騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のタマノコウキをクビ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

3月18日、中3週で迎えた17戦目は、地方重賞の吉野ヶ里記念（佐賀ダート2500m 晴/不良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタマノコウキに7馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

4月15日、中3週で迎えた18戦目は、久住山特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヒノデキングオーに約15馬身の大差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

5月5日、中2週で迎えた19戦目は、祖母山特別（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヒノデキングオーを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月30日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、韓国岳特別（佐賀ダート2000m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田順治騎手（6戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るワールドスペクターを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

10月21日、中2週で迎えた21戦目は、市房山特別（佐賀ダート2000m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（7戦6勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のトップゼアルを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月25日、中4週で迎えた22戦目は、地方重賞の九州大賞典（佐賀ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田順治騎手（8戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタガノツイスターに5馬身の差をつけて勝利数を16に伸ばす

12月24日、中3週で迎えた23戦目は、地方重賞の中島記念（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したトップゼアルを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5歳（2002年）

9月22日、約9か月の休養明けで迎えた24戦目は、宝満山特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マッドマックスに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

10月6日、中1週で迎えた25戦目は、韓国岳特別（佐賀ダート2000m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（6戦3勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

12月1日、中7週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた26戦目は、地方重賞の九州大賞典（佐賀ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた27戦目は、地方重賞の中島記念（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（8戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6歳（2003年）

4月23日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、牧野孝光騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月1日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、オパールカップ（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（9戦3勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。