アバンダンティア（2011年生、母エラティス）

アバンダンティア（2011年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ローマ神話の豊穣の女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時10歳）と交配したエラティスが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地9戦0勝2着2回、地方12戦0勝2着1回。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、永田和彦によって1,575万円で落札された。

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

9月1日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 雨/重）に出走。馬体重は512kg。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月2日、中8週で迎えた2戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

3歳（2014年）

1月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したアイスブレイクを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月16日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

5月24日、中9週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた6戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

6月24日、中3週で迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の能登巌門賞（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したスカイラインにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月27日、中1週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

8月31日、中4週で迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

12月2日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ヤツデ賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったブライテストソードに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

4歳（2015年）

1月14日、中5週で迎えた12戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、笑初賞（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

2月12日、中3週で迎えた13戦目は、寒明け賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた14戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、啓蟄賞（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた15戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、春雷特別（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

4月13日、中0週で迎えた16戦目は、ダイヤモンド賞（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は中野省吾騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

7月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた17戦目は、山中悠希騎手を鞍上に迎えて、三浦市市制60周年記念特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた18戦目は、流星特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は本田正重騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月8日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定戦の金木犀賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

10月6日、中3週で迎えた20戦目は、話題沸騰!東西売店モツ串食べに来てね賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

11月9日、中4週で迎えた21戦目は、一般C2一（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではいいところがなく13着に終わった。