パシャドーラ（2010年生、母アルゼンチンスター）

パシャドーラ（2010年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アルゼンチンタンゴの名曲」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時9歳）と交配したアルゼンチンスターが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2014年の白井特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

12月15日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 小雨/良）に出走。馬体重は490kg。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

3歳（2013年）

1月20日、中4週で迎えた2戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

3月24日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

4月21日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のヤマニンシェリルに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

5月18日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

8月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の十和田湖特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したコスモバルバラに半馬身届かず2着となった。

8月31日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

4歳（2014年）

1月11日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

1月25日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でG.ブノワ騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月25日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

7月13日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、伸びてきたクイーンアルタミラ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月17日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月27日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハートフルデイズを半馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

10月11日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したセキショウを差し切れず、5馬身差の2着となった。

11月2日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

12月20日、中6週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の白井特別（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上はG.ブノワ騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプリモンディアルに2馬身の差をつけて制した。

5歳（2015年）

2月21日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

5月31日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

7月11日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。