フジノヤマテソーロ（2017年生、母キューティガビー）

フジノヤマテソーロ（2017年2月18日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「山の名＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のエスケンデレヤ（当時10歳）と交配したキューティガビーが12歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は前田牧場。主な勝ち鞍は2021年のヤエザクラ特別(一般C32 C41)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、了德寺健二ホールディングスによって2,106万円で落札された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月15日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

8月3日、中6週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

8月31日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

3歳（2020年）

3月7日、約6か月半の休み明けで迎えた4戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

4歳（2021年）

4月21日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、一般C4-2（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のモルフェソルジャに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月5日、中1週で迎えた7戦目は、ヤエザクラ特別（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアースルナに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5月26日、中2週で迎えた8戦目は、トチノキ特別（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦2勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた9戦目は、ダンカーク賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐冬樹騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた10戦目は、デルフィニウム特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐冬樹騎手（4戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、ファラウェイに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月7日、中1週で迎えた11戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、クリエイター2賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた12戦目は、JAびらとりニシパの恋人特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた13戦目は、登別地獄まつり特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（6戦2勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

9月14日、中3週で迎えた14戦目は、ケイトウ特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。