ウエスタンオウジ（2010年生、母ウエスタンモーダ）

ウエスタンオウジ（2010年5月6日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋王子」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時9歳）と交配したウエスタンモーダが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はウエスタンファーム。主な勝ち鞍は2014年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

3月3日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

3月31日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

6月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 小雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

8月25日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒミノオオタカに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月1日、連闘で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 小雨/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のミッキースマホに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

9月21日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

12月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の香取特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

4歳（2014年）

1月13日、中3週で迎えた10戦目は、M.ギュイヨン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の舞鶴特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

2月8日、中3週で迎えた11戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るウインアルザスを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

10月19日、約6か月の休養明けで迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

12月21日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

5歳（2015年）

7月19日、約7か月の休養明けで馬体重を前走からさらに20kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

6歳（2016年）

1月5日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた18戦目は、L.コントレラス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず15着に終わった。

7歳（2017年）

9月3日、約20か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた19戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく12着に終わった。

10月1日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

12月16日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

8歳（2018年）

1月8日、中2週で迎えた23戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

3月11日、中8週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

6月3日、中8週で迎えた26戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の洲本特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

7月14日、中5週で迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月23日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、3歳以上1000万下のキャンドルライト賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

10歳（2020年）

3月19日、約15か月の休養明けで迎えた29戦目は、高木健騎手を鞍上に迎えて、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた30戦目は、一般C6（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高木健騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた31戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高木健騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

6月4日、中4週で迎えた32戦目は、一般C7（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高木健騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた33戦目は、一般C6（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で高木健騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後はタレてしまい5着に敗れた。

8月13日、中7週で迎えた34戦目は、一般C8（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で高木健騎手（5戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた35戦目は、東川慎騎手を鞍上に迎えて、一般C6（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた36戦目は、2020JBCまであと40日（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川慎騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた37戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、一般C10（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカシマエンペラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

11月6日、中3週で迎えた38戦目は、ドウダンツツジ特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた39戦目は、あすかちゃんお誕生日記念（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は東川慎騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

2020年11月30日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。