ヴィクトリアローズ（2007年生、母スパイレア）

ヴィクトリアローズ（2007年5月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「勝利（西）＋バラ」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時12歳）と交配したスパイレアが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は対馬正。戦績は、中央平地24戦3勝。主な勝ち鞍は2011年のSTV賞(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

12月19日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず15着に敗れた。

3歳（2010年）

2月6日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

2月20日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

5月1日、中9週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のブルームウインドをアタマ差振り切って未勝利戦を制した。

5月23日、中2週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

6月27日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

8月28日、中8週で迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

9月20日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

4歳（2011年）

1月10日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（5戦1勝）。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた12戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

4月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた15戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月23日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（6戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

9月4日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下のインディアトロフィー（札幌芝1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（7戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のノーブルジュエリーをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

9月25日、中2週で迎えた20戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のタガノザイオンをハナ差振り切って3勝目をマークした。

5歳（2012年）

1月15日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は的場勇人騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

3月25日、中7週で迎えた23戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって11着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた24戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。