カルナバリート（2003年生、母ダンジグエンジェル）

カルナバリート（2003年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フォルクローレの代表的なリズム」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時8歳）と交配したダンジグエンジェルが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地30戦6勝2着1回。2008年の武蔵野ステークス(G3)で4着に入った他、2008年の室町ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,400万円（6万×400口）で一口馬主が募集された。

藤沢則雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

1月9日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のピエナテンイヤーズに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月5日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のイリューシブネスに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

6月17日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、3歳以上1000万下の樟葉特別（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

7月16日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

4歳（2007年）

7月1日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のローランラムズに5馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

7月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で上村洋行騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月12日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で上村洋行騎手（6戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

9月8日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で上村洋行騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月6日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で上村洋行騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2008年）

4月6日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で上村洋行騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のミリオンディスクに1馬身半の差をつけて久々の実戦を物にした。

5月10日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で上村洋行騎手（10戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず最後はウォーターバロンと並んで7着同着となった。

5月18日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタマモグレアーを3/4馬身振り切って5勝目を掴み取った。

10月25日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のダイワエンパイアをハナ差振り切って久しぶりの一戦を制した。

11月8日、中1週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

12月14日、中4週で迎えた15戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

6歳（2009年）

1月11日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの名鉄杯（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（11戦4勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

4月19日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた18戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた19戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

10月24日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた22戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた23戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

7歳（2010年）

4月18日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したアイルラヴァゲインを差し切れず、1馬身差の2着となった。

5月16日、中3週で迎えた25戦目は、栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は上村洋行騎手（12戦4勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月1日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

9月4日、中4週で迎えた28戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

10月9日、中4週で迎えた29戦目は、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

11月21日、中5週で迎えた30戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。