サマールナ（2009年生、母パシアン）

サマールナ（2009年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ローマ神話の月の女神。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時6歳）と交配したパシアンが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は松本信行。戦績は、中央平地29戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2012年のクリスマスキャロル賞(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松本信行から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、サラブレッドクラブセゾンによって787.5万円で落札された。

サラブレッドクラブライオンにて総額1,300万円（6.5万×200口）で一口馬主が募集された。

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月12日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、マイネエポナに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

3歳（2012年）

1月29日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、リードを5馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のエレガントカクテルを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

5月20日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

7月7日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったピクシープリンセスにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

8月4日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタガノミュルザンヌに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた10戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のタマモマーブルをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

4歳（2013年）

3月24日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

5歳（2014年）

1月11日、約9か月半の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の逢坂山特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

2月15日、中4週で迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセトノフラッパーをクビ差振り切って勝利をモノにする

3月15日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったオリービンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

4月12日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦1勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に終わった。

7月12日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

8月16日、中4週で迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

9月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったニザエモンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6歳（2015年）

1月18日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

2月21日、中4週で迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着に入った。

4月11日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

6月20日、中9週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の水無月ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず17着に終わった。

12月6日、約5か月の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（6戦1勝）。17頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

7歳（2016年）

1月17日、中5週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

2月28日、中5週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（7戦1勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。