アルシャトル（2001年生、母ダイワマロン）

アルシャトル（2001年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「その（アラビア語）＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時7歳）と交配したダイワマロンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤沢牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着1回、中央障害3戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤沢牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、エバグリーンセールスコンサインメントから「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場され、エーティーによって955.5万円で落札された。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

9月7日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3歳（2004年）

3月20日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のインディーズに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月25日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた6戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 小雨/不良）に出走。17頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は本田優騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

9月5日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下のアサカオーメモリアル（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のジェルソミーナをクビ差振り切って2勝目を手に入れた。

4歳（2005年）

1月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は本田優騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（8戦2勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の播磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（9戦2勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

8月14日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

9月3日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（10戦2勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

10月2日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（11戦2勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

11月19日、中6週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（12戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

5歳（2006年）

1月29日、中6週で迎えた21戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

2月26日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は本田優騎手（13戦2勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

3月26日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（14戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で大外17番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のアサクサポインターをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

5月6日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

6月3日、中3週で迎えた26戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

11月4日、約5か月の休み明けで迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の秋嶺特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の東山特別（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、ラッセルバローズに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

12月10日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のジーンハンターをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

6歳（2007年）

1月20日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず14着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた32戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り小雨/重）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた33戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

5月20日、中6週で迎えた34戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったリバースプライトからクビ差の2着に惜敗した。

6月3日、中1週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のアイエススピリットに約10馬身の大差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月28日、中7週で迎えた36戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。