ブラッドバローズ（2001年生、母ドーンランサム）

ブラッドバローズ（2001年2月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「俳優名＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のシングスピール（当時9歳）と交配したドーンランサムが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地11戦3勝2着2回。2004年のアーリントンカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

11月30日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/不良）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るフサイチミラクルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月27日、中3週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

3歳（2004年）

2月28日、中8週で迎えた3戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のグレートコマンドに1馬身3/4の差をつけて断然の支持に応えた。

12月5日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、P.スマレン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2004ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2005年）

1月5日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の初夢賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

1月23日、中2週で迎えた7戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

2月19日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の早春賞（東京芝1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったイントゥザグルーヴにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月12日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るナリタスターホープを豪快な末脚で3/4馬身差し切って1着ゴールを果たした。

4月23日、中5週で迎えた10戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5歳（2006年）

7月29日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したバトルブレーヴにクビ差届かず2着に惜敗した。