ヴィンセンシオ（2022年生、母シーリア）

ヴィンセンシオ（2022年2月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「戯曲の登場人物名。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルスティール（当時10歳）と交配したシーリアが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年の弥生賞(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森一誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2024年）

8月31日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキャピタルリッチをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月30日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のゲルチュタールをハナ差振り切って2勝目を手中に収めた。

3歳（2025年）

3月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた3戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したファウストラーゼンにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月20日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

8月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。