エンゲルクラフト（2000年生、母エンゲルリーゼン）

エンゲルクラフト（2000年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋力（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のアンバーシャダイ（当時23歳）と交配したエンゲルリーゼンが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）マツケン農場。戦績は、中央平地29戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2003年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

新関力厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

6月22日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は512kg。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（函館芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

8月3日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に終わった。

9月14日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

9月21日、連闘で迎えた5戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

9月28日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩部純二騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

10月26日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた8戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月1日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったスピードブライアンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月14日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた10戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

3歳（2003年）

1月18日、中4週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、かなり厳しいペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の負けん気を発揮してどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着に入った。

2月2日、中1週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（6戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

3月2日、中3週で迎えた13戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

3月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（7戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマルターズカイザーをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

4月6日、中2週で迎えた15戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた16戦目は、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（8戦1勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた17戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

10月26日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩部純二騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（4戦0勝）。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

12月14日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩部純二騎手（5戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず15着に終わった。

4歳（2004年）

1月10日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

5月8日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

6月12日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

7月24日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（9戦1勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

8月7日、中1週で迎えた26戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

10月16日、中9週で迎えた27戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

12月12日、中4週で迎えた29戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。