コイニョウボウ（2020年生、母ラプザントゥール）

コイニョウボウ（2020年5月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「恋女房。夫が深く愛している妻。父名の『絆』より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時10歳）と交配したラプザントゥールが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は株式会社サンデーヒルズ。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月22日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は402kg。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた2戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 雨/良）に出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

3歳（2023年）

2月11日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた4戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るオークアンドモルトを次元の違う末脚で半馬身差し切って未勝利戦を制した。

4月23日、中7週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

6月3日、中5週で迎えた6戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

7月8日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は永島まなみ騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

8月6日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で永島まなみ騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

8月27日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田口貫太騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月4日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの土湯温泉特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は永島まなみ騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

11月19日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で永島まなみ騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアリスヴェリテに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2024年）

1月21日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの北大路特別（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したキミノナハマリアを差し切れず、6馬身差の2着となった。

2月11日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は永島まなみ騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。