マスカレードボール（2022年生、母マスクオフ）

マスカレードボール（2022年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「仮面舞踏会」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時10歳）と交配したマスクオフが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2025年の天皇賞（秋）(G1)に勝利した他、2025年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2024年）

8月11日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルチケットを半馬身振り切って初白星を挙げた。

10月19日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のピコチャンブラックに1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

12月28日、中9週で迎えた3戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

3歳（2025年）

2月16日、中6週で迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカラマティアノスに1馬身の差をつけて初の重賞タイトルを手中に収めた。

4月20日、中8週で迎えた5戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

6月1日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したクロワデュノールに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月2日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミュージアムマイルを3/4馬身振り切って天皇賞馬の称号を手にした。

11月30日、中3週で迎えた8戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、伸びてきたCalandagan決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。