アイゼンフォックス（1987年生、母セルボア）

アイゼンフォックス（1987年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトウショウルチェー（当時10歳）と交配したセルボアが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は中沢勝元。戦績は、中央平地27戦3勝2着5回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

鹿戸幸治厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

3月4日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1700m 晴/重）に出走。馬体重は506kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、クリスタルカップに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3月17日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

3月31日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったカシワズスターに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月21日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 小雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、アンクラウディーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月26日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアンドロギュノスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月8日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月5日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のジャグラーに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月25日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ジャストァウーマンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

9月22日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月21日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の秋保特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

12月1日、中5週で馬体重を前走から26kg減らして迎えた14戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

4歳（1991年）

5月12日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、田所秀孝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

5歳（1992年）

2月16日、約9か月の休養明けで迎えた18戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた19戦目は、横山雄一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

3月15日、連闘で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山雄一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

3月28日、中1週で迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は横山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5月9日、連闘で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るモールドガリバーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

6月13日、中4週で迎えた25戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山雄一騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

7月4日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（7戦2勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

7月19日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマキシムプリンスに6馬身の差をつけて優勝

6歳（1993年）

3月12日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた28戦目は、松井達也騎手を鞍上に迎えて、春山特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。