ジュエリーコスモス（1989年生、母アサカミクイン）

ジュエリーコスモス（1989年5月5日）は、日本の競走馬。牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のイチトクオー（当時10歳）と交配したアサカミクインが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は宮城県、生産者は佐藤庄一。戦績は、中央平地10戦3勝2着3回、地方10戦0勝。主な勝ち鞍は1992年のアラブ特別(アラ系4歳以上800万下)。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

6月16日、デビュー戦は増沢末夫騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったケンセツスターオーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた3戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟芝1200m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレザースマッシュに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月28日、中1週で迎えた4戦目は、アラ系3歳400万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったアフェクトダンサーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3歳（1992年）

1月12日、約5か月半の休み明けで迎えた5戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上400万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったグルックシュテルンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

1月26日、中1週で迎えた6戦目は、アラ系4歳以上400万下（中山ダート1200m 曇/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は増沢末夫騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月14日、中6週で迎えた7戦目は、宮田仁騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上400万下のアラブ特別（中京ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた8戦目は、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 曇/不良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は坂本勝美騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

4月25日、中1週で迎えた9戦目は、アラ系4歳以上800万下（新潟ダート1700m 晴/重）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロータリーボーイを上がり2位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

5月9日、中1週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上800万下のアラブ特別（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカツラギジャンボに5馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4歳（1993年）

5月4日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた11戦目は、森川一二三騎手を鞍上に迎えて、糸魚川特別（三条ダート1700m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた12戦目は、白勢特別（新潟(地)ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森川一二三騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた13戦目は、初夏特別（新潟(地)ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で森川一二三騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。10着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた14戦目は、大枝幹也騎手を鞍上に迎えて、笹山特別（新潟(地)ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた15戦目は、榎伸彦騎手を鞍上に迎えて、盛夏特別（三条ダート1700m 曇/重）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた16戦目は、アラ系一般A2（三条ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で榎伸彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた17戦目は、長谷川太行騎手を鞍上に迎えて、岩船特別（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月8日、中0週で馬体重を前走から19kg絞って迎えた18戦目は、東栄特別（新潟(地)ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川太行騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた19戦目は、根岸良昌騎手を鞍上に迎えて、カトレア特別（新潟(地)ダート1700m 曇/重）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。11着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた20戦目は、初冬特別（新潟(地)ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で根岸良昌騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。9着に終わった。