テンザンコノハナ（2004年生、母テンザンユタカ）

テンザンコノハナ（2004年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋日本神話の木花之開耶姫より」。毛色は鹿毛。種牡馬のカリズマティック（当時8歳）と交配したテンザンユタカが14歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

6月17日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

8月5日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、マイネルカーロにクビ差交わされて2着に惜敗した。

9月24日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、オオアタリに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

11月4日、中5週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったローズプレステージにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

11月19日、中1週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（6戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルアワグラスに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月3日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（7戦1勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の樅の木賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

3歳（2007年）

3月3日、中9週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（8戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

6月16日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びで驀進したが、アイスドールに交わされて3馬身半差の2着となった。

7月7日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のイノチノアカリに9馬身の差をつけて2勝目をマークした。

10月7日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（9戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

11月4日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

11月17日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（10戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に終わった。

4歳（2008年）

3月16日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（11戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

3月30日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（12戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた19戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

5月17日、中3週で迎えた20戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた21戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエプソムアーロンを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

9月20日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（13戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月27日、連闘で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の西脇特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（14戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（15戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中克典騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

5歳（2009年）

3月14日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の伊勢特別（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた28戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

4月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のブラッシュアップをハナ差振り切って4勝目を挙げた。

9月13日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた30戦目は、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中克典騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

11月1日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた32戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田中克典騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。