サイレントプライド（2003年生、母サイレントプレアー）

サイレントプライド（2003年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「静かな誇り」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したサイレントプレアーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦8勝2着2回。2008年の富士ステークス(G3)に勝利した他、2008年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

7月23日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、マイネルパイレットにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月6日、中1週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のサクラメガワンダーを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2006年）

4月22日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた3戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のビッグカポネに2馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

6月3日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

7月15日、中5週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のアクレイムに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（2007年）

3月11日、約8か月の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゼットフラッシュを半馬身振り切って久しぶりの一戦を物にした。

4月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（5戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月5日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたブライトトゥモロー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月10日、中4週で迎えた10戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で後藤浩輝騎手（7戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月21日、中5週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフィールドベアーに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

9月2日、中5週で迎えた12戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

12月15日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のスターイレブンに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2008年）

1月5日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた15戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

4月6日、中8週で迎えた16戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて、最後は2着のドラゴンウェルズをクビ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

10月25日、約6か月半の休養明けで迎えた17戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のリザーブカードをクビ差振り切って重賞2勝目を挙げた。

11月23日、中3週で迎えた18戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（9戦4勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

12月21日、中3週で迎えた19戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（10戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、6着に終わった。

6歳（2009年）

1月31日、中5週で迎えた20戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

4月5日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（11戦4勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

9月13日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦3勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

10月24日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた23戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（12戦4勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた24戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（13戦4勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。