フルールシチー（2011年生、母ブーケティアラ）

フルールシチー（2011年3月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「花（仏）＋冠名。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時22歳）と交配したブーケティアラが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地33戦5勝2着5回。主な勝ち鞍は2017年のTVh杯(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,000万円（2万×500口）で一口馬主が募集された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

9月29日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は492kg。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、レッドルシアンに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月27日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

3歳（2014年）

2月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシゲルリクチュウに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月2日、中2週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、アスコルティに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3月16日、中1週で迎えた6戦目は、E.ペドロサ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

5月25日、中9週で迎えた7戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

6月22日、中3週で迎えた8戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/稍重）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したフギンにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月5日、中1週で迎えた9戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/稍重）に49kgの軽斤量で出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のオリエンタルサンに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

7月26日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

12月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2015年）

1月10日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

4月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千種川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月9日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の御池特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

9月20日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

12月20日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の桑名特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のシャンデリアハウスをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

5歳（2016年）

1月10日、中2週で迎えた19戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

2月21日、中5週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したダノンルージュにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月13日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたコスモドーム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月3日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

7月23日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナイトフォックスをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

11月6日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた26戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、6着に終わった。

6歳（2017年）

1月8日、中4週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

2月25日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

3月26日、中3週で迎えた29戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

4月2日、連闘で迎えた30戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の船橋市市制施行80周年記念（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

7月1日、約3か月の休養明けで迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタマモブリリアンを3/4馬身振り切って5勝目を手中に収めた。

12月16日、約5か月半の休養明けで迎えた32戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

7歳（2018年）

1月8日、中2週で迎えた33戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。