エーシンティーエム（2004年生、母モンタナガール）

エーシンティーエム（2004年4月5日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名、母名の頭文字」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したモンタナガールが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。戦績は、中央平地10戦1勝、地方5戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

6月17日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた2戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、6着に終わった。

8月5日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレガルメンテをアタマ差振り切って未勝利戦を制した。

9月16日、中5週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月2日、中6週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4歳（2008年）

1月12日、中5週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

6月15日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2009年）

6月13日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

7月26日、中5週で馬体重を前走から24kg戻して迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

8月17日、中2週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた11戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般A5 B3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴールドカードを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

9月9日、中2週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた12戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、鈴蘭特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

10月28日、中6週で迎えた13戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、がんばれ笠松競馬（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた14戦目は、一般A4（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったサンダードルフィンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月25日、中1週で迎えた15戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、一般A5 B3（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、サムタイムレーターに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。