ジャストヴィークル（2011年生、母エナブル）

ジャストヴィークル（2011年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ちょうど良い具合の乗り物」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時11歳）と交配したエナブルが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦1勝2着2回、地方4戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ワールドエースによって3,570万円で落札された。

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

7月28日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は490kg。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したヴィスビーに3/4馬身届かず2着となった。

12月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず最後はエアカミュゼと並んで6着同着となった。

3歳（2014年）

1月18日、中4週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい9着に終わった。

5月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

6月15日、中4週で迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、クールジョーカーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

6月29日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

7月12日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

8月16日、中4週で迎えた11戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

10月31日、中7週で迎えた13戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1700m 雨/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったワイドショーにねじ伏せられて5馬身差の2着となった。

11月18日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のパイストロピカルに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月3日、中1週で迎えた15戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のミッドナイトシップに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2015年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から13kg増やして迎えた16戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマジカルツアーを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

3月7日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

4月11日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを5馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

6月20日、中9週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の恵山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

5歳（2016年）

6月12日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

7月23日、中5週で迎えた22戦目は、M.デュプレシス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

9月4日、中5週で迎えた23戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた24戦目は、名古屋チャレンジカップマース賞（名古屋ダート1900m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡田祥嗣騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。