マジックアイ（1990年生、母アイランドマチノス）

マジックアイ（1990年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のミルコウジ（当時8歳）と交配したアイランドマチノスが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は山本文雄。戦績は、中央平地15戦2勝2着2回、中央障害1戦0勝、地方7戦3勝。主な勝ち鞍は1994年の西海賞(900万下)。

経歴

デビュー前

栗田裕光厩舎（大井）へ入厩。

2歳（1992年）

11月10日、デビュー戦は鷹見浩騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は437kg。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のカサノミノブに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1993年）

7月14日、約8か月の休養明けで迎えた2戦目は、石川綱夫騎手を鞍上に迎えて、4歳（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた3戦目は、4歳（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で石川綱夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のストロングチェリーに半馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

8月28日、中4週で迎えた4戦目は、3歳戦のふよう特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川綱夫騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のチャーミイワンに3/4馬身の差をつけて制した。

11月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から13kg増やして迎えた5戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

11月27日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたヤマニンアルファー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4歳（1994年）

1月5日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

2月6日、中4週で迎えた9戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

6月12日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、5歳以上900万下の鷹取特別（阪神ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月23日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は塩村克己騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したタイロージスにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月6日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の牧園特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグリーンフォルスに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月27日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1700m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のビクトリーマッハに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月17日、中2週で迎えた15戦目は、L.クロップ騎手を鞍上に迎えて、飛騨ステークス（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のムーンライトハンデキャップ（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた17戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた18戦目は、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（5戦2勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 小雨/良）に49kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

5歳（1995年）

7月30日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6歳（1996年）

7月28日、約12か月の休養明けで迎えた21戦目は、吉井浩和騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、西村栄喜騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月13日、中7週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた23戦目は、中島洋三騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 雨/不良）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。