キタノジャジャウマ（2002年生、母ヤマトモ）

キタノジャジャウマ（2002年5月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「北のじゃじゃ馬」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンググローリアス（当時16歳）と交配したヤマトモが17歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は青森県、生産者は山内牧場。戦績は、中央平地20戦1勝2着1回、地方16戦2勝。主な勝ち鞍は2005年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山内牧場から「八戸市場サラブレッド1歳」に上場され、大坪邦夫によって210万円で落札された。

高橋義博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

9月26日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

3歳（2005年）

1月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず13着に終わった。

2月13日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、フサイチエーシックに交わされて1馬身差の2着となった。

2月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

3月12日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で宗像徹騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月2日、中2週で迎えた8戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

4月24日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑島靖典騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

5月15日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

6月5日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は宗像徹騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のシルクホームランに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月10日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、水出大介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/重）に49kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

4歳（2006年）

1月29日、約7か月の休養明けで迎えた13戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

4月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、南田雅昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南田雅昭騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた16戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた17戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

7月16日、連闘で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

10月31日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、オクトーバースター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた21戦目は、フェイスフルサドル特別（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた22戦目は、フェイスフルブーツ特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のナムラシーザーに1馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

12月16日、中0週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

5歳（2007年）

2月14日、中8週で迎えた24戦目は、實川純一騎手を鞍上に迎えて、バレンタインデー賞（浦和ダート1900m 雨/重）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

4月5日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の爽春特別（船橋ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で實川純一騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた26戦目は、スイートピー特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた27戦目は、メイスター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（5戦1勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。

6月18日、中4週で迎えた28戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の麻綿原特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた29戦目は、天の川特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（6戦1勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の日本水特別（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（7戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

8月3日、中1週で迎えた31戦目は、アンタレス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（8戦1勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

9月5日、中4週で迎えた32戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、オフトひたちなか賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に敗れた。

9月19日、中1週で迎えた33戦目は、レミニス賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（9戦1勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

11月11日、中7週で迎えた34戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、アドマイヤドン賞（水沢ダート1800m 小雨/不良）に出走。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた35戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、白嶺賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。9頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

12月30日、中1週で迎えた36戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のブラーボウッズに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。