サオヒメ（2002年生、母ハルカゼ）

サオヒメ（2002年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「『佐保姫』春を司る女神。母名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したハルカゼが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額4,515万円（9.03万×500口）で一口馬主が募集された。

奥平真治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

10月16日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したシナーラにクビ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2005年）

2月12日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメジロバーミューズに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月19日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月23日、中2週で迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月11日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

7月9日、中3週で迎えた7戦目は、高橋智大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のグランドサファイヤに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

8月28日、中4週で迎えた9戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月24日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

4歳（2006年）

1月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

1月29日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入った。

6月18日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

7月8日、中2週で迎えた14戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

12月16日、約5か月半の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい15着に敗れた。

5歳（2007年）

1月13日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

2月17日、中4週で迎えた17戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のゴットザビートに3馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

4月15日、中4週で迎えた19戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の秋川特別（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下のTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（5戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

7月14日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（6戦1勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず13着に終わった。

10月28日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく15着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた25戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の秋保特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた26戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。