ウイジンオー（1990年生、母エルユウ）

ウイジンオー（1990年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のスマノヒツト（当時9歳）と交配したエルユウが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）カミイスタット。戦績は、中央平地18戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1993年のアラ系4歳以上400万下。

経歴

デビュー前

太宰義人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

6月21日、デビュー戦は小池隆生騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場なく14着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた2戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

7月11日、連闘で迎えた3戦目は、アラ系3歳未勝利（福島ダート1000m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で土谷智紀騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。

8月22日、中5週で迎えた4戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で土谷智紀騎手（2戦0勝）。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったマリンワンにねじ伏せられて約10馬身差の2着となった。

9月6日、中1週で迎えた5戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で土谷智紀騎手（3戦0勝）。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったセイフクスターに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

10月10日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、アラ系3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は小池隆生騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

10月17日、連闘で迎えた7戦目は、アラ系3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に敗れた。

11月29日、中5週で迎えた8戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（3戦0勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた9戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したスーパーノゾミにアタマ差届かず2着に惜敗した。

3歳（1993年）

1月10日、中2週で迎えた10戦目は、アラ系4歳未勝利（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で小池隆生騎手（5戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のタイセイロアに1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

1月30日、中2週で迎えた11戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上400万下（小倉ダート1700m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のナラライジングに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月7日、連闘で迎えた12戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上800万下（小倉ダート1700m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は田島信行騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた14戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた15戦目は、アラ系4歳以上800万下（新潟ダート1700m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は上野清章騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

6月12日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、藤井正輝騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた17戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤井正輝騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた18戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤井正輝騎手（2戦0勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず3着に終わった。