キングズレイン（2020年生、母タッチングスピーチ）

キングズレイン（2020年2月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「王政」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時13歳）と交配したタッチングスピーチが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年のホープフルステークス(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

7月17日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 雨/重）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

8月27日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトーセントラムをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

11月6日、中9週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの百日草特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のロードプレイヤーに1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

12月28日、中6週で迎えた4戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

3歳（2023年）

3月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

6月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの町田特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマッハモンルードを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って断トツの支持に応えた。

9月18日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、5着に終わった。

4歳（2024年）

2月3日、中8週で迎えた9戦目は、R.R.キングスコート騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのジャパンカップ2023年ロンジンワールドベストレース受賞記念（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったシュトルーヴェにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。