ユーワファントム（2004年生、母Insight to Hope）

ユーワファントム（2004年4月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋アメリカ海軍の戦闘機名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のEl Corredor（当時7歳）と交配したInsight to Hopeが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地20戦1勝2着2回、地方3戦1勝。主な勝ち鞍は2007年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額4,400万円（22万×200口）で一口馬主が募集された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

1月6日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 雨/良）に出走。馬体重は496kg。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったコアレスピューマに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

1月28日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトップオブドーラを交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた4戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

6月17日、中5週で迎えた5戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

10月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

10月28日、中2週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

12月1日、連闘で迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

4歳（2008年）

3月2日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月8日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

4月17日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップジュピター賞（名古屋ダート1900m 雨/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサーユウジーンに6馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

5月24日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

8月24日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2009年）

6月13日、約10か月の休み明けで迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月11日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したステイドリームを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

9月20日、中9週で迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

6歳（2010年）

5月9日、約7か月半の休養明けで迎えた18戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の三条特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

7月24日、中8週で迎えた20戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三国特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

8月21日、中3週で迎えた21戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

11月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、千田洋騎手を鞍上に迎えて、SPAT4×楽天銀行賞 IN川崎（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた23戦目は、松崎正泰騎手を鞍上に迎えて、一般B3四 C1三（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。