スルーザワールド（1998年生、母Dream Touch）

Slew the World

1998.05.02

スルーザワールド（1998年5月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSeattle Slew（当時24歳）と交配したDream Touchが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地5戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年の千歳特別(500万下)。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額5,700万円（11.4万×500口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

11月5日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のアルハンブラパレスに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月26日、連闘で迎えた3戦目は、3歳500万下のベゴニア賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、伸びてきたメイショウドウサン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2002年）

7月27日、約20か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のヴェルデマーレをハナ差振り切って久しぶりの一戦を物にした。

8月31日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の千歳特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のコアレスタイムをクビ差振り切って1番人気に応えた。