ノーワンエルス（2007年生、母フォーノーワン）

ノーワンエルス（2007年2月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「他の誰ひとりとしてない」。毛色は芦毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時10歳）と交配したフォーノーワンが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦2勝、中央障害2戦0勝、地方2戦0勝。2009年のカンナステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

7月11日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のジョーヴァリアントに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月9日、中3週で迎えた2戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

9月19日、中5週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイワナイトを3/4馬身振り切って2勝目をマークした。

11月14日、中7週で迎えた4戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。17頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

3歳（2010年）

5月15日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

7月24日、中9週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

4歳（2011年）

4月3日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上1600万下のオラシオンステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

5月22日、中6週で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下ののぞみ賞（東京芝1400m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

7月17日、中7週で迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月18日、中6週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

11月6日、中6週で迎えた12戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 小雨）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。12着に敗れた。

5歳（2012年）

1月15日、中9週で迎えた13戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。11着に敗れた。

2月26日、中5週で迎えた14戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では見せ場なく16着に終わった。

4月15日、中6週で迎えた15戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、赤松杯（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた16戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。