ガンセ（2009年生、母ガデスオブマーシー）

ガンセ（2009年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「眼施。無財の七施の一つ、優しい眼差しで人に接すること」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時11歳）と交配したガデスオブマーシーが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）隆栄牧場。戦績は、中央平地16戦1勝2着2回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2012年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

10月2日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したマイネエカテリーナを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

10月16日、中1週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/重）に出走。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

3歳（2012年）

1月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたアラドヴァル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月3日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた8戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

6月23日、中9週で迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のショウナンハッブルに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下の伊達特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

12月2日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三方ヶ原特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

4歳（2013年）

2月9日、中9週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（6戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

2月16日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（7戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の脊振山特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

4月7日、中4週で迎えた17戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、TOKYO TWINKLEオープニング賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

5月8日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、ファンシーステッキ特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた19戦目は、小田原市特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

6月19日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、ラズベリー特別（船橋ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。