リトルスポーツカー（2002年生、母Ring of Fire）

リトルスポーツカー（2002年4月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「小さいスポーツカー（すばしっこいイメージ）」。毛色は栗毛。種牡馬のSeeking the Gold（当時17歳）と交配したRing of Fireが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

1月9日、デビュー戦はD.バルジュー騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、キャンドルアイスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

1月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 小雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、レッドストーンに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月27日、中2週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のスカーリイベイビーに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月16日、中2週で迎えた6戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

8月28日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の稲妻特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

4歳（2006年）

1月22日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ワイルドソニックに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月5日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のノーブルカフェに4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

3月19日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の春風賞（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

9月23日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

10月28日、中4週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月5日、連闘で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のエイシンバンワートに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月2日、中3週で迎えた16戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

5歳（2007年）

3月4日、中9週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の御宿特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい16着に終わった。

8月26日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月23日、中3週で迎えた21戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

10月28日、中4週で迎えた22戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。