シアリアスバイオ（1999年生、母コミニュケーション）

シアリアスバイオ（1999年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のタマモクロス（当時15歳）と交配したコミニュケーションが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着1回。2002年の秋華賞(牝G1)で3着に入った他、2002年の紫苑ステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

1月7日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

2月9日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

2月16日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月3日、中1週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた6戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月20日、中4週で迎えた7戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のグレートワークに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月28日、連闘で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

9月7日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた9戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したオースミコスモを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

10月13日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

11月9日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のミエノサンデーをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

4歳（2003年）

1月18日、中9週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

9月28日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のインペリアルナイトに1馬身半の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

10月26日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

11月29日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月7日、連闘で迎えた17戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

5歳（2004年）

5月9日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のタイセイエトワールに2馬身半の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

6月6日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた20戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のテイエムオペラオーメモリアル（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

10月23日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月28日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のエメラルドアイルに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月19日、中2週で迎えた24戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

6歳（2005年）

1月30日、中5週で迎えた25戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって12着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

4月23日、中8週で迎えた27戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

7歳（2006年）

1月5日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

2月4日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた29戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。