スパーブスピリット（2003年生、母ウイーラヴァリエール）

スパーブスピリット（2003年3月25日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「素晴らしい精神で他を圧する」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックホーク（当時9歳）と交配したウイーラヴァリエールが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤川ファーム。戦績は、中央平地26戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の鶴ヶ城特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

坂本勝美厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

3月12日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイアイスピーチを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月21日、中9週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着に入った。

8月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

9月24日、中5週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

12月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフロイデタンツェンを半馬身振り切って2勝目をマークした。

4歳（2007年）

1月27日、中6週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、アルバレストに交わされて2馬身差の2着となった。

6月16日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、逃げるサクラワイズを差し切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

11月18日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

5歳（2008年）

1月6日、中6週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のモンテチェリーに3馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

1月12日、連闘で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したメジロファルカルを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後はバテてしまい16着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた12戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

9月28日、約5か月半の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦3勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

10月25日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（8戦3勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

12月6日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（9戦3勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

6歳（2009年）

1月24日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

4月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（10戦3勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

5月2日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鏑矢特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

6月28日、中7週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（11戦3勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のオオヒメをハナ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

8月2日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

12月6日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（12戦4勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

7歳（2010年）

1月5日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（13戦4勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

3月7日、中8週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（14戦4勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びを欠き15着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（15戦4勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

5月23日、中6週で迎えた26戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。15着に終わった。