シェパードボーイ（2016年生、母エオリアンハープ）

シェパードボーイ（2016年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「牧童。ショパンの練習曲『エオリアンハープ』の別名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノヴェリスト（当時7歳）と交配したエオリアンハープが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

3月3日、デビュー戦は井上敏樹騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマルヨフローラに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月17日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上敏樹騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

4月6日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上敏樹騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6月15日、中9週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のワンダーラジャに2馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

10月19日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 小雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

4歳（2020年）

1月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったテイエムチェロキーを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

1月25日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラスの蹴上特別（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月4日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキタサンチャンドラを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

6月7日、中8週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

7月19日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスのオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

9月27日、中9週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

11月23日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの姫路ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2021年）

1月5日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの門松ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

2月7日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5月16日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（10戦2勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したモズダッシュスターにクビ差届かず2着に惜敗した。

6歳（2022年）

1月5日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの門松ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

1月23日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの豊前ステークス（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

4月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、5着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

6月26日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスの花のみちステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

9月25日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

10月30日、中4週で迎えた23戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの秋嶺ステークス（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7歳（2023年）

4月15日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

5月27日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

9月18日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのJRAアニバーサリーステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

2023年10月1日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。