エンヴァール（2013年生、母カリズマティックゴールド）

エンヴァール（2013年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ケルト神話に登場する神馬」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時12歳）と交配したカリズマティックゴールドが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年の小倉日経オープン(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、寺田千代乃によって4,860万円で落札された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

10月18日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は450kg。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったマカヒキに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2016年）

6月26日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したロードキングに半馬身届かず2着に敗北した。

7月24日、中3週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したハナズレジェンドを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

8月20日、中3週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウミツタダに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

4歳（2017年）

2月18日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したウォーターイーグルにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月4日、中1週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のヒルノサルバドールを半馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

6月17日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月22日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたラビットラン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月10日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマテラアリオンをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

10月22日、中5週で迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1600m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

12月9日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のフォーチュンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったフィアーノロマーノに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5歳（2018年）

3月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のスマートエレメンツをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

4月15日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

6月23日、中9週で迎えた16戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたキョウヘイ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

8月26日、中8週で迎えた17戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、レトロロックに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

11月25日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

6歳（2019年）

3月16日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい15着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた21戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦1勝）。17頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

6月22日、中6週で迎えた23戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

8月11日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

12月8日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では全く伸びず15着に終わった。