パレスエベレスト（2002年生、母ネイビータッチ）

パレスエベレスト（2002年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋山名」。毛色は栗毛。種牡馬のシャンハイ（当時13歳）と交配したネイビータッチが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は安達洋生。戦績は、中央平地25戦3勝2着2回、中央障害1戦0勝、地方7戦0勝。主な勝ち鞍は2005年の函館日刊スポーツ杯(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

11月20日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて12着に敗れた。

3歳（2005年）

1月10日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

1月23日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着を確保した。

2月5日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

2月12日、連闘で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、マコトテンカイチに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

5月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のトシザドリームに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月21日、中1週で迎えた8戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

6月19日、中3週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスズヨバクシンオーに2馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

7月2日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のケイエスアイを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

12月25日、約6か月の休養明けで迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

4歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた12戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

4月9日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から24kg減らして迎えた13戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

6月17日、中9週で馬体重を前走から28kg戻して迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

7月30日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、メイショウアモーレに交わされて2馬身半差の2着となった。

9月2日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

11月12日、中9週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のみちのく特別（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着に入った。

12月3日、中2週で迎えた19戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

5歳（2007年）

5月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。16着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ伸び切れず15着に終わった。

7月8日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい14着に終わった。

7月22日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の疾風特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。14着に終わった。

6歳（2008年）

3月16日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた25戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

6月29日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 雨/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。14着に終わった。

11月19日、約5か月の休み明けで迎えた27戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、ディープインパクト・プレミアム4（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

12月23日、中4週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた28戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の春待月特別（浦和ダート1900m 晴/重）に出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

7歳（2009年）

1月8日、中1週で迎えた29戦目は、秋元耕成騎手を鞍上に迎えて、千葉テレビ放送盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

1月12日、連闘で迎えた30戦目は、折笠豊和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の睦月特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた31戦目は、立春特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は秋元耕成騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

2月5日、連闘で迎えた32戦目は、野島崎特別（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋元耕成騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

2月12日、連闘で迎えた33戦目は、ハンデ戦の如月特別（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は折笠豊和騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。