トラストロン（2015年生、母セイントブルック）

トラストロン（2015年5月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+栄和(麻雀用語)より。和の精神で勝利多く栄えるよう願い」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時12歳）と交配したセイントブルックが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は森永聡。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、森永聡から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、門別牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、菅波立知子によって864万円で落札された。

高橋文雅厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月12日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1500m 雨/重）に出走。馬体重は430kg。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

9月3日、中2週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

12月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

3歳（2018年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

4月7日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

4月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るドナプリモを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って初白星を挙げた。

5月20日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月16日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、4着に入った。

6月23日、連闘で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したサムシングフレアにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、5着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したホウオウジャッジに半馬身届かず2着に敗北した。

11月11日、中1週で迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた14戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4歳（2019年）

1月27日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のヒルダに1馬身3/4の差をつけて2勝目を挙げた。

2月17日、中2週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大島特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい11着に終わった。

4月7日、中6週で迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清里特別（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月1日、中9週で迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスの岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

9月22日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

11月17日、中7週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はO.マーフィー騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

5歳（2020年）

2月15日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のフクノグリュックに1馬身3/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

5月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、4歳以上3勝クラスの立夏ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

6月20日、中5週で迎えた24戦目は、3歳以上3勝クラスの夏至ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月2日、中5週で迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスの柳都ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月10日、中9週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの神無月ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

11月15日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋色ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

6歳（2021年）

1月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

2月7日、連闘で迎えた29戦目は、4歳以上3勝クラスの白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月8日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、4歳以上3勝クラスの立夏ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（10戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

6月13日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの夏至ステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉田豊騎手（11戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

10月3日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、3歳以上3勝クラスの外房ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で吉田豊騎手（12戦1勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず最後はニシノホライゾンと並んで9着同着となった。

7歳（2022年）

1月8日、約3か月の休み明けで迎えた33戦目は、4歳以上3勝クラスの初春ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

2022年1月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。