ニシノカブトザン（1985年生、母オンリーシロー）

ニシノカブトザン（1985年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青毛。種牡馬のホウシユウエイト（当時15歳）と交配したオンリーシローが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地6戦3勝。1987年の中京3歳ステークス(オープン)に勝利した他、1987年の野路菊賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

諏訪佐市厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

9月19日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のニシヤマショウを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月3日、中1週で迎えた2戦目は、2歳オープンの野路菊賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月29日、中7週で迎えた3戦目は、楠孝志騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下のカトレア賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマヤノアクティに2馬身半の差をつけて優勝

12月20日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で楠孝志騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のセンシュウルルをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3歳（1988年）

4月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、3歳オープンの若葉賞（東京芝2200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。