フォワードアゲン（2017年生、母エーシンシャイナー）

フォワードアゲン（2017年4月22日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「フォワード+冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のローズキングダム（当時10歳）と交配したエーシンシャイナーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は信田牧場。2022年の新潟記念(ハンデG3)で4着に入った他、2024年の小倉日経オープン(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中野栄治厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

3月21日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は418kg。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月2日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、逃げるプティシュシュに半馬身届かず2着に敗北した。

6月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のフィオーレカフェに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月12日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったトラストワージーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月11日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたサトノマックス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月31日、中2週で迎えた8戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はイルーシヴゴールドと並んで2着同着となった。

11月14日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスの三春駒特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るルヴァンを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って下馬評通りの実力を証明した。

4歳（2021年）

1月31日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（8戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

2月27日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（9戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

4月18日、中6週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラスの隅田川特別（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（10戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のクインズサンに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月2日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（11戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

11月13日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（12戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた15戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

5歳（2022年）

1月15日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの壇之浦ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は黛弘人騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

4月23日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた18戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

7月9日、中5週で迎えた19戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上3勝クラスのSTV賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のウインエクレールに1馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

9月4日、中4週で迎えた21戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月13日、中9週で迎えた22戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

6歳（2023年）

1月5日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。17頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

2月19日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は黛弘人騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

4月16日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた27戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（13戦3勝）。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

7月29日、中8週で迎えた29戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（14戦3勝）。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

9月16日、中6週で迎えた30戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

11月26日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は黛弘人騎手（5戦1勝）。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

7歳（2024年）

1月6日、中5週で迎えた32戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた33戦目は、小倉日経オープン（小倉芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は黛弘人騎手（6戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったダンディズムを半馬身捉え切れず2着となった。

3月3日、中3週で迎えた34戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

5月11日、中9週で迎えた35戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた36戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた37戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（7戦1勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず15着に終わった。

10月13日、約3か月半の休み明けで迎えた38戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（8戦1勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた39戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。